
個人開発アプリの運営
このナレッジベースは2019年ごろに書いたものです。当時はMonacaを利用して開発していました。FlutterFlowにも通じる部分もありますが関連性が低いことをあらかじめご了承ください。
アプリを公開して人が集まれば立派な運営者です。開発に専念してちょろっとデバッグしてユーザーの反応を見る程度の個人開発者は多いかと思いますが、実際の利用者の声や数字を見て改善をし続けることも大事です。
コミュニティ系のアプリは「会話」を目的としているので、インストール数を増やして人が集まるだけでは成り立ちません。
SNSのようなユーザーが投稿するタイプのWebサービスは、初動のユーザー獲得が重要になります。資本力のあるベンチャーや大手企業だったらサクラを使って利用者がいるように見せかけると言う話はよくありますが、個人開発のアプリはそうはいきません。
ブログなどでアナリティクスのリアルタイムアクセス解析を見たことがある人はわかりやすいかもしれませんが、利用者が概ね500人くらいの規模になると、日中なら常にアプリを開いている人がいる状況になり、夜間の人が集まる時間帯はリアルタイムのチャットが動くようになります。
最初のうちは、こうした規模感も公開して、「人が増えたら楽しくなりそう!」と、理解してくれる人だけを引き止めていました。
Webの運用に慣れていて、アクセス解析を眺める機会が多かったり、会社でKPIとか設定して仕事しているならば、なんとなく掴める部分かと思いますが、アプリの運用はインストール数など見た目の数字だけを見ていても改善できません。とは言え分析体制を整えるには実装方法を調べたり、有料のツールを使わなければならないので難しいことが多いです。
また、単純に利用者の要望だけを聞いて、改善案を検討するとアプリのコンセプトがブレたり、無駄な機能が増えて扱いにくくなることもあります。
Firebaseのデータ転送量と広告のインプレッション数で日々のアクティブユーザーの規模感を見て、アップデートの統計でその時点のユーザー数を把握していました。App Store Connectの「リテンション率」と、メトリックスの「削除(アンインストール数)」を重視して、改善を行いました。Appleへのデータ共有を許可している一部のユーザーの統計しか取れませんが、それでも十分に改善の効果を測ることができます。
どんなアプリでも好みに合わなければ1日も経たずにアンインストールされるので、10日後には9割の人が利用しなくなると考えた方が良いです。そうは言っても一度興味を持ってもらった以上は楽しんでもらいたいので、リテンション率はこまめにチェックしています。
9月にアプリの構成が固まった時点で、1日目のリテンション率が50%になる日も出てきて、順調なペースと言えるようになりました。平均すると1日目は30%から7日目で8%程度になります。
世の中のチャットアプリが腐りきってるということもあり、稀に出会い厨が迷い込んできたり、匿名で言いたいことだけ吐き捨てて行きたい人もいるので、コミュニケーションがうまく取れない人もいたりで、万人にウケるアプリではないとわかっていたので、最終的には数字ではなく「楽しんでる人」が残っている点だけを重視して割り切ってます。
ユーザー同士のコミュニケーションの場なので、時には場の空気が悪くなることもあり、そうした日のアンインストール数に注目して、禁止事項を呼びかけたりするなどして、チャットのルール調整を行ったりもしています。
Androidは管理画面側で見ることができるデータが少ないので、Google Play Consoleを開いた時に表示される「有効なインストール数」で規模感を見るだけにしています。
ほとんどの人はわかりやすいUIで説明をしっかりしていれば、ユーザーはアプリを使いこなせると思うと考えるかと思いますが、世の中には信じられないくらい文字が読めない人がいます。笑
説明書のような長文ではなく、数文字のアンカーテキストでさえ読めない人もいるくらいです。中には何も言わなくても理解してくれる人もいるので嬉しい時もあります。
文字だけの世界で文章が読めないのは致命的だとは思うのですが、こちらから押し付ける意図を行間から読み取って欲しいと思うのは無理な話だとは思っています。会話をしても分かり合えないこともあるので、その辺は割り切らないとやっていけません。
説明文を読めない人もいるというのに、中には目が見えなくてもチャットを楽しんでいる人もいます。スマホの進化はすごいもので、画面読み上げと音声入力があれば、アプリを利用することもできます。
普通のアプリであれば、機能面で必要な表記で余分な文字が多く、画面の読み上げが難しくなりますが、コロマリは当初からシンプル設計だったので、奇跡的に全文読み上げでも利用することができ、アプリをインストールして名前を設定すればチャットに参加できることもあって、スムーズに楽しめるようです。
MonacaはHTMLベースなので、VoiceOverやTalkBackにちゃんと対応できないもどかしさはありますが、Bootstrapの「sr-only」のclassで、画面上には表示させずに読み上げ時のみに読まれる文章を差し込むことができます。ちょっとした気遣いでも利用しやすくなりました。
個人運営なのでコピペで雑に運営しても良いかと思うのですが…簡単な質問に答えるだけで弁護士が監修したプライバシーポリシーと利用規約を生成することができるジェネレーターがあるので、使ってみるのをおすすめします。
AdRegion Inc.